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3次元斜面安定計算システム

SSA_3D Ver.3

 

 

SSA_3D Ver.3の概要

3次元斜面安定計算ソフト「SSA_3D

Ver.3では、上載荷重を考慮した検討、複数のトンネルについて地盤の緩み検討が可能になりました。また、LAS点群やLandXMLサーフェイスからの地形作成など、最近のCIMデータ作成アプローチに対応したほか、新たに、地理院地図上で範囲指定し国土地理院DEMをダウンロードできる「地理院標高取得ツール」を同梱しています。

 

解析式

3次元極限平衡法を基本としており、三角柱コラム(2次元でのスライスに相当)の、コラム重量、コラム底面面積、傾斜角、すべり面での粘着力C・摩擦力tanΦを計算。滑動力の総和、抵抗力の総和を求め安全率が算出されます。

安全率が最小となるすべり方向角をトライアルすることができます。現状の安全率を1.0などとした、CまたはtanΦを算出する「逆算法」が可能です。

 

指定すべり計算:簡易ヤンブ法 / 修正ホフランド法 / 修正ホフランド(基準水面法)/ 簡易ビショップ法

繰り返し円弧計算:簡易ヤンブ法 / ホフランド法 / ホフランド(基準水面法)/ 簡易ビショップ法

 

Ver.3で追加された解析項目

·        トンネルゆるみの影響検討 複数化従来はトンネル1本のみ検討が可能でしたが、Ver.3では、上りと下り線の2本トンネルや、それぞれ径が異なる接近したトンネルなど。複数のトンネルを同時に検討が可能です。その場合のトンネル本体と影響範囲を3次元的に表示することもできます。

·        上載荷重の検討  面による範囲指定を行って、その領域に単位重量を載せた検討が可能となりました。点荷重も可能です。


 

Dモデル作成アプローチ

SSA_3Dの初期バージョンが発売されたのは2004年8月のことになります。当時のデータソースとして、図面から測線1~3本をペーロケして断面形状を拾って作るのが主流でした。その後、CAD平面図コンターから立体化する平面図変換ツールが発売され、長くご愛用いただいております。

初期から20年を経た現在、ドローンの利用が一般的になり、緻密な地形情報も広く公開されるなど、解析データ作成へのアプローチが変化しています。このような環境に合わせて、Ver.3では対応ファイル形式を増やすなど、地形モデル作成方法も進化させました。

また、すべり面、地下水、地層境界といった地下の情報については、引き続き従来のアプローチである曲面推定法が適用できます。

 

Ver.3で追加された入力データ形式

·        LAS点群 LiDARや、当社で販売のPoiCLをはじめとするSFMシステムで出力される、点群「LAS」ファイルを直接読み込んで、地形メッシュに変換することが可能です。

·        LandXMLサーフェイス CIMで使用されるLandXMLファイル内のサーフェイス(地形面)を読みだして、メッシュデータに変換することが可能です。

·        地理院DEM1mメッシュ 国土地理院では、1mDEMメッシュが一部公開されており、SSA_3D Ver.3でも利用が可能です。ただし20243月時点で東北の太平洋沿岸地域に限定されており、今後、範囲拡充が期待されます。

 

 

Ver.3で追加されたデータ作成ツール


·        地理院標高取得ツール(標準機能)追加

解析地区をマップから選択し、ボタン1つで国土地理院5mDEM標高データをダウンロードしてSSA_3Dの地形面に転送することができます。

1mDEMは後日対応予定

·        平面図変換ツール(オプション)改良

等高線の標高値付与オペレーションのUndoDXF読み込みのUndo機能が追加されました。

作成データのDXFファイル書き出しが可能になりました。

DXF読み込み時、mまたはmm単位の選択を、XY平面方向とZ標高でそれぞれ選択可能になりました。

図枠やその他図形を対象とするレイヤーが追加されました。

間曲線(主曲線1m間隔における0.5m間隔のライン)への対応により、緩やかな斜面にも違和感のない正確な形状が作成可能になりました。

等高線から著しく離れた箇所を、モデル化しない設定を追加しました。

DXFレイヤー選択におけるレイヤー名文字化けを解消しました。

 

施工検討

SSA_3Dには、現況の地形に対策工を施す場合、簡易な入力で地形を加工する機能が搭載されています。

フラット面の生成/抑え盛土・切土 地形作成/地下水位の増減/杭はね上げすべり面作成、が標準機能としてあるほか、オプション機能として、アンカー工計算/補強鉄筋工計算/ダム湛水計算/道路盛土・切土 検討が可能です。アンカー工計算では安全率照査または許容応力照査が可能です。ANCHORソフトと連動することで概算工事費算出が可能です。

Ver.3において、アンカー工と補強鉄筋工について、他構造物との接近・干渉をチェックする機能を搭載しています。

 

Ver.3で追加された施工検討

·        フラット面作成  施工検討のための標準装備として、「フラット面作成」が追加されました。

現況地形から計画地形に加工したい場合、従来の盛土・切土でもある程度の加工が可能ですが、例えば施工ヤードの境界を指定したい、平地になだらかな傾斜をつけたい、など、より複雑な形状に加工したい場合に便利な機能です。

·        アンカー検討(オプション)改良

定着地盤を考慮したアンカー体自由長算出が可能です

アンカーとアンカーやトンネルとの干渉チェック、接近チェックを行う機能を搭載しました。(本機能は補強鉄筋工OPにも適用されます。)

範囲指定による一括選択で、アンカー体データの修正作業が容易になります。(本機能は補強鉄筋工OPにも適用されます。)

 

モデル出力・その他

Ver.3で追加された、その他機能

 

·        数学座標系と測地系座標の切り替え

従来のSSA_3Dでの座標系は東X・北Yを基準とする数学系です。一方、日本の測量においては北がX、東がYとなる座標系を慣例的に使用しており、座標値をコピー&ペーストする際にはXY並び替えたうえで行う手間が必要でした。Ver.3では設定でこの切り替えが可能です。

·        表示設定のクイックアクセス

 グリッド線、等高線の表示・非表示切り替えをボタン一つでできるよう、クイックアクセス ツールバーボタンを追加しました。

·        平面画面の拡大とテクスチャ背景表示

 平面図上で座標を入力する機能において、マウスロールによる拡大表示が可能になりました。また、テクスチャ画像が設定されている場合は背景画像として表示されるようになりました。

·        OBJ形式による3Dモデル出力

3次元モデルのデータ形式の1つであるOBJ形式に書き出すことができます。OBJ形式は無料のビューア、3D可視化サイトなどで表示閲覧できます。

★ 3Dオブジェクト出力例

↑↑ マウスで操作できます [ 左ドラッグ:回転 ] [ 右ドラッグ:移動 ]

 


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