社団法人
地盤工学会「グラウンドアンカー設計・施工基準」(2000/03/30)における”ANCHOR for Windows”プログラムに関係する主な改訂事項は以下のとおりです。
1. アンカーの配置(同書96ページ)について
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アンカー傾角
アンカー傾角は、水平面より−5゜〜+5゜の範囲内は避ける。
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ANCHOR for
Windows(Version 1.04以下)の出荷時設定は次のとおりとなっています。
[アンカー制限]メニュー − [アンカー傾角]
新基準(2000/03/30)を参考にして制限値を設定してください。なお、アンカー傾角の上限値(45゚)については、特に根拠がありませんので実状に合わせて変更してください。設定例を以下に記します。
新基準: α= 5.0゚
↑
旧基準: α=10.0゚
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アンカー体の土被り
ANCHOR for
Windowsでは土被り厚を考慮できません。この件に関しましては、今後検討していく予定です。
2. テンドンに鋼材を用いる場合のアンカー力(同書107ページ)について
テンドンの許容引張り力(同書110ページ)
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テンドン極限引張り力
(Tus)に対して
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テンドン降伏引張り力
(Tys)に対して
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仮設アンカー
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0.65
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0.80
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永久アンカー
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(常時)
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0.60
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0.75
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(地震時)
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0.80
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0.90
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「プレストレストコンクリート設計施工指針 土木学会 昭和36年」を参考
ANCHOR for
Windows(Version 1.04以下)の出荷時設定は次のとおりとなっています。
[アンカー設定]メニュー − [各許容値の登録] − [許容引張り力]
永久アンカー(地震時)のテンドン極限引張り力(Tus)に対する低減率が変更になっていますので、新基準(2000/03/30)を参考に設定してください。設定例を以下に記します。
新基準: 永久アンカー(地震時) 0.80Tus
↑
旧基準: 永久アンカー(地震時) 0.75Tus
以上の件(アンカー体の土被り厚を除く)に関しましては、ANCHOR for Windows(Version 1.05)にて対応予定です。Version 1.05は、2000年8月上旬に発送予定ですので、それまでの間はユーザー側の設定変更で対応をお願いします。
なお、以下の用語について変更がありました。この件につきましてもプログラムの対応を検討中です。
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アンカー体長 ← アンカー体定着長
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テンドン拘束長 ← テンドン付着長
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