のり中間崩壊[円弧]のSmax式の根拠について


 
nWAKUの計算では、縦梁と横梁と異なるモデルで計算しています。
 
○縦梁の考え方
 
縦梁の解析モデルは、「のり枠工の設計・施工指針」「フリーフレーム工法」ともに以下としています。
 
 
 

両文献では、このモデルのせん断力の算出式の記載がありません。一般にはモーメントでチェックすればせん断についてもOKという考え方です。nWAKUではせん断のチェックもします。せん断力は考えのもととなる「梁の公式集」を参考に計算します。

 
 
上記の解析モデルに対応した梁公式が上記 21 です。
  
 
◇モデル図による検証
 
 
              せん断力図
 
  
 
 
○横梁の考え方
 

解析モデルとしては、横梁には同標高の荷重が連続的にかかるため、4径間以上の等分布荷重モデルを使用しています。このモデルは「のり枠工の設計・施工指針」「フリーフレーム工法」双方で使用しています。

 

 

ここでせん断力の係数は下記のように3スパン以上については、3/5×(等分布荷重)×(スパン長)で計算しています。
 
この係数の出典元は、「構造力学公式集」です。6/10  3/5 としています。