[20011107] 補強材(鉄筋)の"腐食しろ"について
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「切土補強土工法設計・施工要領 P.67」では「永久目的で本工法を使用する場合は、補強材に亜鉛メッキ処理をすることを標準とするとともに設計においては、腐食代1mmを鉄筋公称径に対して考慮しなければならない」の表記があります。
・腐食考慮の鉄筋直径 = 鉄筋公称径 − 1.0mm
(式1)
・腐食考慮の鉄筋直径 = 鉄筋公称径 − 1.0mm×2
(式2)
この点についてJH日本道路公団に確認したところ、要領に記載されている意味は(式1)の「腐食考慮では鉄筋公称径を1.0mm減ずる」であるとのことです。
本プログラムでは"腐食しろ"を「腐食の厚み」として取り扱っており、腐食考慮を選択した場合の出荷時の初期値は、「腐食しろ=1.0mm」として鉄筋公称径から合計2.0mmを減じた(式2)による値となっております。このため「切土補強土工法設計・施工要領」に準じた設計を行うためには、以下の手順にて補強材(鉄筋)の規格データの修正が必要となります。
【修正手順】
@「補強土」を起動して[設定]-[補強材の規格]メニューを選択してください
A補強材の種別として「異形棒鋼」、補強材の材質として「SD295A」を選択してください
B"腐食しろ"の項目に鉄筋表面(外周面)における「腐食の厚み」として「0.5mm」を入力てください
C[直径・断面積の計算]ボタンをクリックすると腐食考慮での直径および断面積が再計算・表示されます
D同様にA〜Cの操作を「異形棒鋼-SD345」と「異形ロックボルト-SD345」について行なってください
D[OK]ボタンをクリックして画面を閉じます