2002/10/21更新

「切土補強土工法設計・施工指針」(H14.7;日本道路公団)の主な改訂事項

  「切土補強土工法設計・施工要領」(平成10年10月)が、平成14年7月版「切土補強土工法設計・施工指針」としてが発刊されました。

 そこで、当社ソフト「補強土」(version1.10、2.07)において、使用上留意すべき改訂点を以下のとおり作成しましたので、参考にしてください。 

・ 書名:「切土補強土工法設計・施工要領」→「切土補強土工法設計・施工指針
・ 補強材降伏荷重(Tys)→補強材降伏引張力(Tys)(新指針p.6)
・ SD295が削除されています。(新指針p.31)
・ SD345の許容引張応力度が変更されています。(新指針p.31)
・ 極限周面摩擦抵抗の推定値が変更されています。(新指針p.33)
・ 経験的設計法緒元 削孔径 φ40mm以上→φ65mm(新指針p.44)

1.「極限周面摩擦抵抗の推定値(N/mm2)」が変更になりました。

新旧変更箇所
地盤    
旧 「補強土Ver.2.07」より
硬岩 1.20 1.18
軟岩 0.80 0.78
風化岩 0.48 0.49
土丹 0.48 0.49
砂礫N値40 0.28 0.27
砂礫N地50 0.36 0.35

2.補強材の規格
 
 SD295が削除されています。(新指針p.31)
 SD345の補強材の許容引張応力度が変更になりました。(新指針p.31)

      SD345   196(N/mm2)   →    SD345   200(N/mm2)


3.削孔径の設定、削孔機械のフローチャートの変更

 削孔径については、レッグドリル(φ42〜46、42〜52)が仮設の場合のみに適用新指針p.70)されますので削孔径を確認して設定してください。

また、「施工機械の種類と特徴」(新指針p.70)、「標準的な施工機械選定フロー(参考)」(新指針p.72)も変更になっていますので、確認してください。

  

          施工機械の種類と特徴         標準的な施工機械選定フロー

  旧要領(p.53)では、経験的手法の紹介とし「削孔径 φ40mm以上」が紹介されているが、新指針(p.44)では、「削孔径 φ65」に変更されています。この手法を使用するときには注意してください。

    「削孔径 φ40mm以上」  →  「削孔径 φ65」

 

以上、当ソフト「補強土」に関わる大きな変更点を記載しましたが、ご使用にあたり、新指針を十分にご理解いただき、「補強土」を設計・施工業務にご利用ください。

 尚、「補強土」つきましては、「新指針」、「単価」、「歩掛り」の改訂(有償バージョンアップ(数万円程度))を予定しております。