Q&A
Q.本工法で、一番アピールしたいのは何ですか?
A.高強度ネットと補強材との組合せにより、吹付枠等のようなコンクリート構造物を築造しないで、斜面の表層崩壊を防止できることです。
Q.補強材間の中抜けが、なぜ防止できるのですか?
A.補強材間において中抜けしようとする荷重が作用しても、その滑動力をのり全面に張った高強度ネット(1,770N/o2の引張強度を有する素線を使用)の引張力により抵抗するため、中抜けを防止することが可能となます。
Q.どのような箇所に適用できますか?
A.適用可能な範囲
@安定勾配が確保できない切土のり面(補強土工と高強度ネットにて表層の安定化を図ることができるため)
A安定勾配が確保できるが、小落石、表土崩壊の恐れがあるのり面(のり全面に張った高強度ネットにより捕捉することができるため)
B浸食を受けやすいのり面(高強度ネット上に植生工が施せるため)
Cコンクリートの寒冷・高温養生が要求されるのり面(コンクリートを使用せずに工場2次製品を設置するため)
D老朽化した既設吹付面や擁壁(風化進行等により脆弱化した地山表層部の補強および劣化したコンクリートやブロック等の剥落防止ができるため)
Q.適用できない範囲はどうですか?
A.適用できない範囲
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想定される崩壊深度が深い斜面。
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補強材設置対象地盤において、補強材の極限周面摩擦抵抗値τ が著しく小さい軟弱な地盤。
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また、その他の適用できない範囲として、対象斜面において樹木が密集していて、どうしても多くの樹木を残す必要がある箇所。
Q.積雪寒冷地で活用する際、雪崩が発生しやすくなるという懸念はありませんか?
A.クモ用プレート部分の高さが5p程度のため雪崩に対する抑止効果は期待できません。また、高強度ネット上は滑りやすく雪崩が発生し易くなる可能性があります。したがって、雪崩防止対策等を施すことの検討が必要と思われます。
Q.ざぶとん材を必要としない場合がありますか?
A.ざぶとん材が不要な場合は、クモ用プレートの背面が平滑に整形できる場合を指します。
Q.耐久年数についてはどうですか?
A.高強度ネットは、硬鋼線に一般の溶融亜鉛めっきではなく防食性の高い亜鉛アルミ合金めっき、さらに飽和ポリエステル被膜がなされた二重防食構造であり、相当年数の耐久性を有しています。
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