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    自然に優しい高強度ネット斜面安定工法

パワーネット工法                                        

   

NETIS登録番号:KT-080009-A

     
    素線強度1,770N/mm2を誇る高強度ネットとネイル(異形棒鋼)を組合せた、柔構造の斜面安定工法です。
高強度ネットの力学的特性を十分に発揮させることにより、安全かつ短い工期で斜面安定や転石・浮石の不安定化を防止することができます。

 

      工法概要
 

概要


  • 不安定な斜面表層などの全体を高強度ネットで覆い、安定地盤にネイルで固定する構造です。

  • 高強度ネットには、強度と屈撓性(くっとうせい)およびワイヤ構造が異なる、TECCO(テコ)ネットとSPIDERS4 (スパイダーS4) ネットの二種類があります。
    (屈撓性; 応力によりしなやかに曲がること)

  • TECCO(テコ)ネットは表層崩壊の恐れがある斜面に、SPIDER S4 (スパイダーS4) ネットは転石・浮石
    対策として用います。

  • 防食性能が高い高強度ネットの使用により、法枠工と同等の拘束効果が得られるようになりました。

   

特長



@ 環境負荷の低減

コンクリート構造物に比べCO2排出量が大幅に減ります(1/6〜1/9程度に減少、吹付枠工断面200および300と使用材料のみで比較した値)。

 

A 耐震性・耐凍上性

構造体が柔構造のために、地震や凍上隆起などによる地山の歪みに対して追随しますので、それらの影響は軽微となって、局所的に構造体が破壊することもありません。

 

B 品質向上と施工管理項目の軽減
   

骨材やセメントなど一次素材による現場製造と異なり、ほとんどの材料が工場生産の二次製品であるため、均質で安定した品質が確保できます。日々の管理対象項目数も、吹付枠工などの従来工法に比べ、かなり少なくなります。

 

C 気象の影響を受けにくい施工

構造体が二次製品であるため寒冷地の冬季施工雨天による作業遅延など気象条件による施工の制約を受けることは少なくなります。

 

D 工程・工期の大幅な短縮

作業工種が少なく、また、併せて気象条件による制約も少ないことも加味すると、従来工法(コンクリート構造物など)に比べ大幅な工期短縮となる他、トータルコストの観点からも有意な工法です。

     
   

適用条件


@ 高所・遠距離・狭隘箇所の施工

モルタル・コンクリート吹付工では、機械性能から施工箇所の高さ、ホース長などに限界(一般的には高さ45m、長さ100m)がありますが、高強度ネット工は特別な機械を必要としないため、材料の運搬が可能な箇所であれば施工箇所の制約はあまり受けません。

 

A 二次災害が懸念される場合

短期間での施工が可能なため、災害箇所の復旧工事などで早期に対策工を終えなければ崩壊の拡大や二次災害が懸念される場合に有効です。

 

B 騒音や粉塵などの発生抑制が重視される場合

病院、学校、民家密集地などで、騒音や粉塵など地域住民に環境面の配慮が必要な場合に有効です。

 

C 既設構造物の対策工

老朽化し既設モルタル吹付面や擁壁などの補修・補強対策工として、機能を十分に発揮します。

 

D 寒冷地の冬季施工

二次製品が主であり、かつ気象条件の制約を受けにくいので、寒冷地で凍害が懸念される時期でも施工できます。

 

      製品情報

 

    パワーネット工法規格

 

 

      施工情報

 

   

施工フロー



施工フローを以下に示します。

  

施工フローチャート


   

施工手順


補強材頭部付近の標準施工手順を以下に示します。


     
   

施工実績


施工実績

 

 

      技術資料

 

    パンフレット

設計・施工マニュアル

標準積算資料

CAD図面

 

 

      ノウハウ

 

      

Q&A


 

Q.本工法と「クモの巣ネット工法」との使い分けは?

A.本工法は、想定すべり層厚が1.5m程度までの場合に適用すると、非常に経済的な工法であると言えます。


 

Q.それは、どういう理由からですか?

A.本工法は、高強度ネットの引張試験や押し抜きせん断試験から得られたデータを用いて設計するため、1.5m程度までのすべり層厚であれば、2.5mまで補強材の間隔が拡げられるからです。
特に1.0m内外の場合には、ほとんどで、2.5m間隔でOKとなります。
これに対して「クモの巣ネット工法」は、「地山補強土工」に準拠した設計法ですので、どのような場合でも補強材間隔は、最大2.0mまでという縛りがあります。
すなわち、本工法では補強材間隔2.5mの場合、100m2当り16本の補強材で済むのに対し、クモの巣ネット工法では、補強材間隔2.0mの場合、25本が必要となるため、経済的比較はとても大きなものになります。


Q.補強材を2.5m間隔にまで拡げて本当に大丈夫ですか?

A.ヨーロッパのスイスで、2012年10月に実物大大型フレーム(12.5m×10.0m×1.2m)による実証試験が行われ、85°でも崩壊せずに高強度ネットは破れないことが実証されました。
これからも、様々なパターンでの実証実験が続けられていきます。
 


Q.補強材の設計において、「クモの巣ネット工法」と違う点は何ですか?

A.本工法では、施工最終段階での頭部締付け作業において、対象地盤状況別に設定した締付け力を付与します。
これに対して「クモの巣ネット工法」では、緩まない程度に締付けます。
このことから本工法では、補強材の設計において、移動土塊から受ける引抜き抵抗力は考慮しないで設計します。
また中抜け設計において、水平方向では締付け力の効果として、プレート幅を減じた面積での設計を行っています。

 

      お問い合わせ

 

     エコ ・パワーネット工法会

 

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