PoiCLの機能概要

1分でわかるPoiCLの機能概要


活用事例

災害測量設計の効率化を目指して

 

V-nasClair & PoiCL 連携


よくある質問

どんなカメラが使えるの?

ドローン(DJI Phanton4など)、一眼レフデジタルカメラ、コンパクトデジタルカメラ、スマートフォンカメラなどが使用できます。
国内に流通の多い一般的に市販されているカメラの情報は、初期登録しています。登録されていないカメラについては、カメラのイメージセンサーの幅を設定することで使用できます。
ただし、魚眼カメラや360°カメラ、パノラマカメラは使用できません。

パソコンはどんなものを用意すればよいですか。

Windows10 64ビットPCが必要です。
メモリ容量16GB以上が必要。写真枚数50枚を超える場合は32GBを推奨。
SSD搭載のPCを使うと計算が早く終わります。
グラフィックボードは2GB以上のメモリを搭載したもの(NVIDIA GeForce1050以降を推奨)
また、初回の起動時にライセンス認証を行いますのでインターネット接続が必要です。

点群の精度はどれくらいでしょうか。

撮影環境や画質によって左右されますが、弊社におけるテストでは、幅およそ130m×160m、標高差約27mの検証エリアをドローン撮影し、4点のGCPによる補正を行った結果、水平方向の最大誤差4cm(0.025%)、高さ方向で8cm(0.18%)以内の精度を得ることができました。
GCPの代わりに赤白ポールや直角スタッフを用いる場合は、これより精度は落ちます。
※撮影条件により、精度に差が出ます。
※またPoiCLは上記精度を保証するものではない旨、ご了承ください。

写真の画素数に制限等はありますか。

有効画素数に特に制限等はありません。
小さいもので600×400ピクセル程度から、最大で6,000×4,000ピクセルの画像を100枚程度使用した事例があります。
(本サイトギャラリーに掲載)

写真撮影のコツ

撮影時のポイントを詳しく解説

点群作成用の画像を撮影する際は、下記の点に留意してください。

  • 一つのプロジェクトではすべて同じカメラで撮影した画像を使用してください。
  • ズーム付きカメラで撮影する場合は広角側に固定してください。
  • 条件が良ければ6枚程度の画像からモデル化が可能ですが、取り直し回避のため、モデル化したい領域より広く多めに撮影することをお勧めします。
  • 対象物の、より大きな範囲が写るよう、ある程度離れて撮影してください。対象物全体が入るように広域に撮影された画像は、計算に有効です。
  • 撮影時はなるべく対象物に正対し、上下左右にカメラ位置を移動して複数枚撮影してください。同じ位置からカメラの向きだけ変えて撮影した画像はモデル化できません。また奥行方向にだけ移動させた画像は使用できません。
  • 写真は、ラップ率(隣りの画像と重複している割合)がおおむね70%程度以上必要です。
  • ピンボケした画像は使用できません。焦点前後のピンボケ防止として絞りのF値をやや高めにするとよいでしょう。シャッタースピードによっては、画像が”流れる”場合があるため、明るい環境での撮影をお勧めします。
  • GCPは3、4点を準備します。誤差を小さくするために、GCPが1直線に並ばないように配置してください。GCPが3点なら正三角形に近い形で、4点なら正方形に近い形で配置されることが理想的です。GCPを設けない場合は任意座標で点群が作成されます。
  • 準備したGCPの1つに対し、2、3枚程度の画像で設定してください。すべてのGCPを1枚の画像に収める必要はありません。GCPとする対象が写っている画像のすべてに設定しなければならない、ということもありません。準備するGCPの数、およびGCPの設定数は多過ぎるとかえって誤差により計算が収束しない場合があります。
    以下、画像へのGCP設定例です。
    写真01  GCP0
    写真02  GCP0  GCP1
    写真03  GCP0
    写真04
    写真05        GCP1  GCP2
    写真06        GCP1
    写真07
    写真08              GCP2
    写真09              GCP2
          
  • GCPは測量座標系で設定してください。地上からの撮影では、向かって右手方向がY軸、奥行方向がX軸、高度がZ軸となります。XとYが数学座標系と逆となる点に注意してください。
  • GCPを設定する際は拡大して確かな位置を指定してください。わずかな誤差でも、モデル端部では大きな誤差が生じる場合があります。ポールスタッフの先端をGCPとして使う場合は、スタッフを設置したときの水平・垂直を保つようにしてください。

カメラ情報について

点群作成を実行するためにカメラのイメージセンサー(撮像素子)情報が必要です。

C:\PoiCL\sys\sensor_width_camera_database.txt
に記載され、
「iPhone 8 Plus;4.0」
のように、カメラ名称;イメージセンサーの横幅mm が記載されています。

カメラ情報が未登録の場合は、使用する画像のExif 情報(35mm フィルム換算焦点距離)から算出して自動的に追加されます。

該当の情報が無い場合、コンパクトデジカメで使用される一般値 6.2mm が適用されますが、それ以外の場合は、C:\PoiCL\sys\sensor_width_camera_database.txt の内容を独自に修正してください。